クリニック紹介

この度、上田市で乳腺専門のクリニックを開院いたします、院長の小松英明です。

現在、日本人が一生のうちにがんと診断されるケースは2人に1人とされています。そして5大がん（胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頚がん、乳がん）の中で、乳がんは女性が罹患するがんとしては第1位であり、実に9人に1人が乳がんに罹患するという、とても身近ながんです。しかし、早期に発見し、適切な治療を行うことで高い確率で治癒が望めるがんでもあります。

乳がんの発症は、日本においては30代後半から50代にかけて多くみられています。この世代は子育てがまだ忙しく、また職場においても重要なポジションについている方も多いため、自分の事を後回しにしてしまう方が多い世代でもあります。 実際、私が担当した方々の中には「乳房のしこりに気づいてはいたが、仕事や育児が忙しくて検診が受けられなかった」「痛くもかゆくも無く、あまり変化が無かったから、そのまま様子をみていた」「誰にも相談できず、どうしたら良いのか分からなかった」といった悩みを抱えたまま検診や医療機関を受診できず、残念ながら乳がんが進行してから家族に伴われてようやく受診をされるケースも多くありました。 私は、そのような悩みを抱えている方の為にも、早期に発見・治療ができる環境を地域の皆様に提供し、社会に貢献したいと思っております。

乳がんの治療は、手術だけでは無く、様々な薬物療法や放射線療法も組み合わせる必要があり、治療期間としては5〜10年と長くなることもあります。また、実際の治療が終了した後も、再発や対側の乳房の早期発見の為に、慎重なフォローアップが重要となります。

私はこれまで岩手医科大学附属病院、同関連病院、信州上田医療センターなどで、乳癌の診断、手術、様々な薬物療法、緩和ケア、遺伝性乳癌などについて、多くの患者さんと共に歩んでまいりました。その経験を生かし、乳房に関する不安や疑問を感じた際に、気軽に相談してみようと思って頂ける、そして治療を受けられた方に対しても「かかりつけ医」として総合的に全身ケアができる乳腺クリニックを目指してまいります。 どうぞ宜しくお願いいたします。